いもち送り大成功!!

箱庭の里

2009年06月13日 23:00


6月13日、午後7時過ぎ。

いつもひっそりしている若宮神社に、子どもから大人まで、大勢の人々が集いました。
島町の地元住民のほか、ちょうどこの日に近江八幡へエコツアーに来ていた「ちくじん関西環境部会」のメンバーや、噂を聞きつけてきた一般の方々も参加してくださいました。

雷がゴロゴロ鳴り、ポツポツと雨も落ちてきてヒヤリとしましたが、それもすぐに収まり、ひと安心。





これが、この日のために60本用意された、いもち送り用の松明(たいまつ)。
ひとりずつ、これを持って田んぼ道を歩きます。
竹とワラでつくられた一見簡易な松明ですが、これが1時間も燃え続けるんだから不思議です。先人の知恵というのはすごいですねぇ。





いよいよ松明に点火!
子ども達も、身長の倍以上ある松明を抱きかかえて参加します。





夕闇迫るなか、3つの班に分かれ、神社から長い炎の列がゆっくりと出て行きます。










カエルの大合唱の中、炎の行列が行き過ぎ、田んぼを暗闇が覆うと、いもち送りの余韻を演出するかのように、今度はホタルたちが光のダンスをはじめます。


祭がおわったあとは、女性陣が用意してくださった「なおらい」で酒を酌み交わし、手作りのヨシちまきなどをいただきながら、親睦を深めます。
子ども達もなおらいに参加して、カレーライスをいただきました。



田んぼの害虫を駆除し、五穀豊穣を願う、農村ならではの祭の夜は、こうしてしずかにふけていきました。

町民総出で再現された、壮大な炎の芸術。

来年以降も続いていくことを願います。
 

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